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昨日、わたしを越えた文章を書けないんじゃないかと書いたけれど、小林美代子とブロンテがいるから大丈夫だ。書くことの必然性、という言葉が浮かんだけれどそれはこれから見つけていけばいいよね。
碧の仮面を最初からプレイしたら、とてもしんどくなってしまった。大人の男性だったら、何をするにも自分の自己責任だよね、あなたが自分で決めたんだ、だからこの結果は仕方ないよねって受け入れることができる。なぜ彼を子供として描いたの。どうしてあげたらよかったんだろう。そういうことが苦手そうなのに一緒にきちんと写真は撮ってくれたし、家に招待してくれたり、大切にしてたお面を譲ってくれようとしたり、なけなしのおこづかいでりんご飴をプレゼントしてくれたり、豹変するまでの彼があまりにも健気で少年すぎた。どうして……、本当に、どうしてこうなってしまったの、としか言いようがない。でもね、自分がいちばんになれないってわかっていても諦められない気持ちはよくわかるし、喉から手が出るほど欲しいものが手に入らない絶望もよくわかるの。そして、そういう子に対して「そのままのきみが好きだよ、素敵だよ」と持っている側が言うのはあまりにも傲慢だ。

彼を見ていて、伊坂幸太郎の重力ピエロの春を思い出した。春だって、周りは彼の行き着く先があんなにもはっきり見えていたのに、最後までどうしようもできなかったよね。春のように、彼も救われますように。どうか、納得出来る結末が用意されますように。彼にもわたしにも、作品を愛するファンにも。
不穏な考察や感想は見ない。目に入ったとしても記憶から消す。彼はあれからどんなに強くなってるんだろう、12/14更新分が今から楽しみですね。