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今年の振り返りと称して。案外覚えてない本が多かったので、もうちょっとちゃんと記録しておかないと。

 

🩶今年読んでよかったもの
誘惑者
⇒火口にたどり着いた瞬間豹変する砂川宮子も凄まじいが、火口の中はぱあっと明るいわ、と無理やり言わせようとする織田薫も凄まじい。
銀のいす
ナルニア国物語シリーズの4作目。沼男のセリフがよかった。あれは子供だった大人たちに向けた作者本人の言葉だって受け取っていいよね。
さいごの戦い
⇒せっかくみんなが好きになり始めたナルニアを中からも外からもぶち壊し、それを現在進行形で書いて読者に見せつけるなんてあまりにもサドすぎる。大人になってから読んでよかった。小さい頃だったらトラウマになってたわ。『ではナルニアは終わりなのだ』で、泣きました。悲しくなるのでスーザンの話はしないでください。わたしはいつまでルーシーの心を持っていられるんだろう。
髪の花
⇒心を病むということがどれだけのことか。闇と病みが混同されやすい現代、言葉はきちんと選ばなくてはいけないと思った。人に勧めたいのに、人を選ばなければいけないほど、虐待の描写が凄惨。自分をこんな体にした神様を食い殺す、と女性が十字架を飲み込む場面は、しんどくて思わず本を閉じてしまった。後半にさしかかればさしかかるほど、言葉のひとつひとつの重みがすごい。読んだあとしばらく戻って来れなかった。どうしてこれほどの目に遭っても、生まれてこないよりはよかった、と言えるのか。僅かな正気を頼りにして生きろ、と書けるのか。小林美代子はあまりにもきれいで、強い。遺書には笑ってください、と書いてあったそうだけれど、誰もあなたを笑えません。誰も笑いませんよ、と書いている今も涙が出てくる。
最後のユニコーン
⇒奥歯さんの読んだ作品を追いたくて読んだ。とにかくきれい。言葉のひとつひとつが、翻訳ものだとは思えない。続編のふたつの心臓もよかった。『あなたが死んだらわたしも死にたい』とはよくわたしも、好きなひとに対して思う。
人でなしの櫻
⇒絶縁していた父親のお妾さんを「おれは息子や」って抱きしめてなだめるところにいちばん親子の業を感じて興奮した。
地球にちりばめられて
⇒初 多和田葉子。三部作全部一気に読んじゃった。めちゃくちゃ引き込まれる。アカッシュが好き。他人をブサイクだとかバカだとか、勝手にレッテル張りしてしまうけれどいらない縁なんてないのね、って改めて思った。
古森のひみつ
⇒人外好きにはたまらない一冊でした。子供から大人になることの絶望に対する言葉もよかった。
硝子生命論
⇒最後はちょっとついていけなかったが、(水晶内制度もそう)前半の言葉がとにかくきれいで好き。

 

今年読んだ本を踏まえての、
🩶名刺がわりの10冊
髪の花
銀のいす
観念結晶体系
この闇と光
開かせていただき光栄です
太陽の庭
N・P
八本脚の蝶
古森のひみつ
夜長姫と耳男

『N・P』と『八本脚の蝶』と『太陽の庭』と『この闇と光』は不動ですね。

 

🩶よく聴いてた曲
Queencard
allergy
Welcome To My World
I AM
Happy moment
Re-birth
Beatfic smile
4walls
On your wings
Lone digger
Wonderland

Hello!Orange sunshine

21時のクラゲと月

すばらしき新世界

WILD STARS

W●RK

非国民的ヒーロー

Sk8er boi

TOXlC

 

こうやって書き出すとKーPOP多いね。歌詞を耳と頭で同時に認識できないのにこれだけのものを受け取れるんだから、韓国語を勉強したらもっと耳から言葉を聴けるようになるのかな。

allergyがとってもいい。こんな曲をアイドルが作って歌ってくれたことにも、わたしが出会えたことにも感謝してる。

 

🩶ゲーム
9月以降はポケモンばかりやっていた。どうしようもないくらいに好きになってしまった。だからそれがたとえわたし自身でなく、わたしの分身であるところの自機であったとしても、彼を自分のレベルに下げて貶めているような気がして、恋愛感情を向けることはできない。舐め回すような消費ができそうでできない。真摯に向き合ってくれた以上、わたしも真摯に向き合いたい。これはきっと、イデオローグとして好きなのだ。誰しもが一番になりたいって思ったことがあるはず。そして、蹴落とされて諦めるか悪態つくひとがほとんど。わたしもそのひとり。でも彼は違うんだよ。努力して努力して、その先を見たのね。わたしにも見られるかなあ。何度蹴落とされても這い上がって、その場所で笑ってみたいって、思わなくはないの。今年一年、読書以外にも頑張ってみようかな。たかがゲームかもしれないけれど、そのゲームがひとにこれだけの熱量を与えることができるのよ。
表現について思ったこともある。受け取り手に真剣に向き合おうとすればするほど、造り手は都合のいい希望を描けない代わりに結果純度の高い絶望が出来上がるのではないか、と。
子供にも見せても構わない範囲で、人生や人間の深みを充分に示すことができる、とも。性に対する言及は不要なのかもしれない。ただ、知らないから話題にできないのと、知っていて話題にしないのとは大きく違う。

 

🩶来年やりたいこと
読書
小説の公募
ポケモン
韓国語勉強する

転職